【 第9章 2020年度生用 教育課程(学部別)】
文学部
日本語日本文学科

1. 日本語日本文学科教育理念

(1)教育研究上の目的

文学部は、広い教養や専門的知識を身につけ、社会で活躍するための人材を養成する。文学部日本語日本文学科は、日本語日本文学および書道の各分野において専門的な知識や技術を身につけ、知性と感性を磨き、自らの考えを豊かに表現できる人材を育成することを目的とする。

(2)ディプロマポリシー(学位授与方針)

文学部日本語日本文学科は、教学理念および学部・学科の教育研究上の目的に則り、日本語による表現力を高め、日本文化をよく知ることによって、社会における多様な文化や価値観を大切にし、自ら問題を解決できる人材を養成することをめざしている。そのために日本語日本文学科では、この教育目標に基づき、次のような能力を身につけ、所定の単位を修得した者に学士(文学)の学位を授与する。

  • ① 日本語の特質を理解し、豊かなコミュニケーション能力を身につけている。
  • ② 各時代の文学を読解するための、基礎的な語彙力や表現力を身につけている。
  • ③ 作品や文章を通して、人間や社会に関する課題を発見し、考察する力を身につけている。
  • ④ 日本文化に関する総合的な理解を深めていくことで、国際化が進行する社会にふさわしい知性やコミュニケーション力を身につけている。
  • ⑤ 書の制作や書学研究を深めることにより、自身の感性を磨き、豊かな創造力と表現力を身につけている。
(3)カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)

学位授与に必要とされる能力(ディプロマポリシー)を修得するために、文学部日本語日本文学科では、日本語日本文学コースおよび書道コースにおいて、以下の方針で教育課程を編成する。

日本語日本文学コース

  • ① 日本語日本文学への理解を深めていくことで豊かなコミュニケーション力やすぐれた社会的人格の獲得を目指す「日本語日本文学領域」、グローバルな視点から日本文化に関する理解を深めていくことで、国際化が進行する社会にふさわしい知性や能力の獲得を目指す「国際日本文化領域」の2つの専門分野の授業科目を配置する
  • ② 狭い専門科目だけに履修が偏らないように基礎的で総合的な科目をまず配置し、学年進行に従って、それぞれの興味に応じ、各分野のより専門的で高度な知識や技術が獲得でき、また学問の幅と奥行きを感じることができるように概説と講義の各科目群を段階的に配置する。
  • ③ 1・2回生時に各分野の専門研究に共通する研究方法の基礎を学ぶため、少人数の「研究入門ゼミ」および「基礎演習」を配置する。
  • ④ 1・2回生混合のクラス編成で、自ら考え、共に学ぶ力を育てるため、グループ活動を基本にした「言語文化総合演習」を配置する。
  • ⑤ 3・4回生時に少人数の演習科目で高度な知識や技術を身につけ、学生生活の集大成として自ら設定したテーマの解明に取り組む「日本語日本文学演習」および「卒業研究」を配置する。
  • ⑥ 日本文化に関する総合的な学びを社会において十分に活かす実力を獲得するため、今日における京都の伝統文化やそれを土台とするさまざまな産業を理解することができる科目を配置する。
  • ⑦ 現代社会に関する基本的な認識を養い、各分野の今日的なトピックを中心に授業を進める教養教育科目群(基礎教育科目群・教養教育科目群・キャリア教育科目群)を配置する。

書道コース

  • ① 1回生時に「研究入門ゼミ」をはじめとする基礎力アップのための科目を配置する。
  • ② 2回生時に「漢字古典研究」「かな古典研究」および「中国書道史」「日本書道史」を配置し、幅広く書の魅力を探る。
  • ③ 3回生時に実習科目の「書法」と、講義科目の「書論」を開講し、実技・理論の両面から書を深め、卒業研究(卒業制作)につなぐ科目とする。
  • ④ 4回生時には、自らの作品を創作する表現力を身につけるための「作品研究」を配置し、4年間の集大成として「卒業制作」(論文も可)を行う。
  • ⑤ 2回生から、狭い専門科目だけに偏らないように多様な「日本語学講義」「古典文学講義」「近現代文学講義」などを選択科目として配置する。
  • ⑥ 日本文化に関する総合的な学びを社会において十分に活かす実力を獲得するため、今日における京都の伝統文化やそれを土台とするさまざまな産業を理解することができる科目を配置する。
  • ⑦ 現代社会に関する基本的な認識を養い、各分野の今日的なトピックを中心に授業を進める教養教育科目群(基礎教育科目群・教養教育科目群・キャリア教育科目群)を配置する。

2. 履修条件

日本語日本文学コースでは、系統的で継続性のある効果的な学修を実現することを目的として、一部の科目に履修条件(履修制限)を設定しています。

対象科目 3回生配当科目「日本語日本文学演習 Ⅰ・Ⅱ
履修条件 2回生終了までに卒業要件修得単位が40単位以上であること。

3. 卒業研究

卒業論文、卒業研究および卒業制作は4年間の学修の集大成をなすものとして重視されています。
卒業論文、卒業研究または卒業制作を提出し、合格することが卒業するための必要条件となっています。なお、提出後には、口頭試問も行われます。
論文の表紙等は指定されているものがあります。ゼミの教員の指示に従ってください。

受付期間および時間
受付期間および時間については別途掲示をします。必ずそちらを確認してください。
  • 本人以外の提出、郵送による提出は受け付けません。
  • 提出時には、かならずコピーを1部とり、正本は学務各課へ提出し、コピーはゼミ担当教員へ提出してください。
  • 様式や分量等については、学科ごとに次のように決められています。
日本語日本文学科
12,000字程度とします。パソコンの使用を原則とします。その際の用紙・書式等の詳細については、各ゼミで適宜指導します。
書道コースの卒業制作は、提出期限を厳守して担当教員へ提出してください。
ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。