【 第10章 2021年度生用 免許・資格/教職課程 】
介護等体験

小学校教諭一種免許状及び中学校教諭一種免許状取得のための必要要件として、所定の単位の修得以外に、法令により、介護等体験が義務づけられています。
介護等体験の概要は以下のとおりです。

趣旨
「個人の尊厳および社会連帯の理念に関する認識を深めることを重要視し、教員としての資質の向上を図り、義務教育の一層の充実を期すること」を目的としています。
内容
盲学校、聾学校、養護学校(以下、特別支援学校という)の児童・生徒や、社会福祉施設での障害者、高齢者等の施設利用者に対する介護、介助等(満18才になってからの体験で、文部科学省・厚生労働省で認められた施設での体験でなければなりません)。
期間
免許状申請時までに7日間以上の体験が必要です(7日間以上の介護等体験実施の証明書が必要)。体験期間7日間の内訳は、特別支援学校で2日間以上社会福祉施設で5日間以上が望ましいとされています。
児童教育学科の幼児教育コースの学生は、「保育実習 -2」の施設実習を社会福祉施設(5日間)の体験とみなすことができる場合があります。この場合、幼児教育コースの学生は特別支援学校(2日間)での体験のみ必要となります。
介護等体験施設
介護等体験は大学をとおして申込手続をしてください(学生個人で直接申込することはできません)。特別支援学校の場合は各都道府県教育委員会経由で、社会福祉施設の場合は各都道府県社会福祉協議会を経由して、実施施設の決定がされます。
体験証明書
体験の証明書を教育職員免許状一括申請時(4回生時10月末〜11月初旬)に教育職員免許状授与申請書に添付しなければなりません。
適用除外
1)既に、中学校教諭、小学校教諭、特別支援学校教諭の免許状を取得済みの場合。
2)既に、看護師、保健師、社会福祉士、介護福祉士等の免許や資格を有する場合。
※「小学校及び中学校の教諭の普通免許状授与に係る教育職員免許法の特例等に関する法律施行規則」による。
3)学生自身が、1級から6級の身体障害者として認定されている場合。
実施回生
介護等体験実施回生は、原則、児童教育学科は2回生、その他の学科生は3回生とします。

1. 介護等体験に参加するには

  • ① 介護等体験実施前年度末までに「福祉とボランティア」を修得済みであること。
    ※児童教育学科生は、「福祉とボランティア」の修得は不要です。
  • ② 介護等体験参加年度当初の定期健康診断を受診していること。
  • ③ 介護等体験ガイダンス等に出席していること。申し込みを行っても、必要なガイダンスに出席していない場合、介護等体験には参加できません。
  • ④ 以下の介護等体験諸費用を大学をとおして受入機関等に納入すること。
    ※いったん納入された諸費用は返金されません。
  • 上記① ~ ④の各事項を満たしていない場合、介護等体験に参加できない場合があります。また、検便等検査、麻疹等の抗体検査が必要となる場合もあります。

  • ⑤ 既に介護等体験を申込んだ段階で、小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状の取得を断念した場合は対応について別途連絡します。
1. 実施費用
1) 社会福祉施設:介護等体験費用(学生実費負担)
※各都道府県により異なります。食費・交通費は含みません。
2) 特別支援学校:介護等体験証明書発行手数料(学生実費負担)
※各都道府県により異なります。食費・交通費は含みません。
2. 保険
学生教育研究災害傷害保険(学研災)および学研災付帯賠償責任保険(学研賠)に、大学で一括加入しています。したがって、介護等体験中に、学生本人に災害傷害が発生したり、他人にけがをさせたり、他人の物を破損したりした場合、保険が適用されます。
3. 検便等検査報告書の提出(現行費用約500~約2,000円)(学生実費負担)
受入施設により、検便や細菌培養検査等の検査結果報告書の提出が求められる場合があります。
4. 麻疹等抗体検査結果報告書の提出
受入施設により、麻疹等の抗体検査結果の報告が求められる場合があります。

2. 介護等体験必読文献

以下2点を事前学習のための必読テキストとします。生協等一般書店で購入できます。購入申込手続は各自で行ってください。

  • ①『特別支援学校における介護等体験ガイドブック新フィリア』
    全国特別支援学校長会編著 ジアース教育新社
  • ② 『よくわかる社会福祉施設教員免許志願者のためのガイドブック』[第5版]
    増田雅暢執筆代表 社会福祉法人全国社会福祉協議会
ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
『 在学生の方へ 』のページからポータル(ユニパ)をご確認ください。