【 第9章 2021年度生用 教育課程(学部別)】
経営学部 経営学科

1. 経営学科教育理念

(1)教育研究上の目的

経済的成長と社会的問題の解決を両立できる新たな価値を創造するため、経営学の専門的知識および、論理的思考能力やコミュニケーション能力、データ分析力などの実践力を身につけ、AI時代において、企業にとどまらず、あらゆる組織において活躍できる人材を養成する。

(2)ディプロマポリシー(学位授与方針)

教学理念である「自立」「共生」「臨床の知」に則り、「経済的成長と社会的問題の解決を両立できる新たな価値を創造するため、経営学の専門的知識および、論理的思考能力やコミュニケーション能力、データ分析力などの実践力を身につけ、AI時代において、企業にとどまらず、あらゆる組織において活躍できる人材の養成」を目的とする。具体的には、データサイエンス等の知識を活用した現状認識のもとに、民間企業等の組織のなかでリーダーシップを発揮しつつ、さまざまな経営資源を有機的に結びつけ新しい価値を生み出すことのできるビジネスマンや公務員などの人材を養成する。
そのために、次のような知識、能力、態度を身につけさせる。

① 人生を豊かに過ごし、組織において活躍するための文理を越えた幅広い知識
② 専門性の高い各領域を学ぶうえで不可欠となる経営学の基礎的な知識
③ 経営学の特定の領域における専門的な知識
④ 多様な情報ソースから情報を選択的に収集しつつ、自らの意見を論理的に展開し、分かりやすく説明することができる能力
⑤ AI時代において必須となるさまざまなデジタルツールを活用する能力
⑥ 周囲の人々と協力しつつ目的を達成するための、コミュニケーション能力やリーダーシップ、マネジメント力
⑦ 専門的知識に裏付けられた課題発見的・論理的思考によって、社会、組織および個人について分析・考察し、それをイノベーションへと展開する能力
⑧ 経済や社会について関心を持ち、日常的に新しい知識や技能を身につけようとする意欲と態度
⑨ 自らを取り巻く組織やコミュニティと常に協働して、課題解決に取り組む意欲と態度
(3)カリキュラムポリシー(教育課程の編成・実施方針)

学位授与に必要とされる能力(ディプロマポリシー)を修得するために、経営学部 経営学科では、以下の方針で教育課程を編成する。

  • ① 学科の学修を円滑に進め、また自立した社会人としての基礎的な素養を養成するため、教養教育科目にコア科目群、教養教育科目群を配置する。思考力などの汎用的技能や主体的に学びを続ける態度を涵養する科目並びに、幅広い教養を教授する科目を配置する。
  • ② 学びと社会のつながりや自らの将来を深く考えさせ、キャリア実現に向けた積極的な行動を促すため、教養教育科目にキャリア教育科目群を配置する。1年次前期からキャリア関連科目を開講するとともに、インターンシップなどの実践型の科目を配置し、実践・経験と連動した、体系的なキャリア教育を展開する。
  • ③ 自立した社会人として仕事に従事するうえで不可欠となる、論理的・批判的思考力や実践力、コミュニケーション能力、リーダーシップの養成および専門的知識・技能の深化のため、専門教育科目に演習科目群を配置する。1年次から4年次までの学びの段階に応じた必修の演習科目で実践的な学びを展開する。
  • ④ 経営学を学ぶ学生が、共通して身につけるべき知識や技能を養成するため、専門教育科目にスキル科目群および基礎科目群を配置する。
  • ⑤ 経営学を体系的に学び、専門的な知識や技能を深めるため、専門教育科目に領域科目群を配置し、「会計・ガバナンス」「マーケティング・イノベーション」「戦略・組織」の3つの領域を配置する。
  • ⑥ 学部を超えた文理融合の学びを促すため、専門教育科目にクロスオーバー科目群を配置し、他領域の科目を厳選して開講する。

2. 教育課程

(1)ディプロマポリシー達成のための各回生の到達目標
(A)知識・理解

経営学科のディプロマポリシー

A1)人生を豊かに過ごし、組織において活躍するための文理を越えた幅広い知識

1回生基礎 ー知り、試行するー 文理を越えた多様な知識を知っている。
2回生応用 ー理解し、実践するー 上記の知識を理解し、自分の感性を磨いている。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 上記の知識を理解し、問題解決の感性に役立てることができる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 上記の知識を、自らの人生や組織・社会を豊かにすることに結び付けられる。

経営学科のディプロマポリシー

A2)専門性の高い各領域を学ぶうえで不可欠となる経営学の基礎的な知識

1回生基礎 ー知り、試行するー 経営学の基礎的な知識を知っている。
2回生応用 ー理解し、実践するー 上記の知識を理解している。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 上記の知識を用いて、自分の考えを述べることができる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 上記の知識を用いて、自らや社会の過去・現在・未来について論じられる。

経営学科のディプロマポリシー

A3)経営学の特定の領域における専門的な知識

1回生基礎 ー知り、試行するー 経営学の特定の領域における専門的な知識を知っている。
2回生応用 ー理解し、実践するー 上記の知識を理解している。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 上記の知識を用いて、自分の考えを述べられる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 上記の知識を用いて、自らや社会の過去・現在・未来について論じられる。
B)思考・技能

経営学科のディプロマポリシー

B1)多様な情報ソースから情報を選択的に収集しつつ、自らの意見を論理的に展開し、分かりやすく説明することができる能力

1回生基礎 ー知り、試行するー 図書館活用法および論文・雑誌・新聞記事検索法など信頼できる情報の入手方法や、わかりやすく伝える方法を知り、試用している。
2回生応用 ー理解し、実践するー 上記の方法を実践し、信頼できる情報を集められる。集めた情報を論理的にまとめ、わかりやすく伝えられる。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 信頼できる既存の情報を収集するだけでなく、自ら一次情報を獲得、分析し、論理的にわかりやすく伝えられる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 信頼できる多様な情報を収集、分析し、過去、現在、未来の自分自身や社会の在り方について、論理的にわかりやすく説明できる。

経営学科のディプロマポリシー

B2)AI時代において必須となるさまざまなデジタルツールを活用する能力

1回生基礎 ー知り、試行するー 文章作成、表計算、発表資料作成ソフトの活用法、データサイエンスに関する基礎知識を知り、試用している。
2回生応用 ー理解し、実践するー 上記ソフトを活用でき、上記知識を理解している。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 上記ソフトだけでなく、様々なデジタルツールを活用できる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 様々なデジタルツールを活用できるとともに、技術の進歩に応じて自らに必要なICTスキルを獲得できる。

経営学科のディプロマポリシー

B3)周囲の人々と協力しつつ目的を達成するための、コミュニケーション能力やリーダーシップ、マネジメント力

1回生基礎 ー知り、試行するー 学内の多様な学生や教職員と相談し合える関係を構築している。上記スキルの基礎知識を知り、試用している。
2回生応用 ー理解し、実践するー 学外の社会人と関係を構築することができる。大人とのコミュニケーションの取り方や、上記スキルを理解し、実践できる。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 学内外の学生や社会人と協力して、目的や目標を達成するために、上記スキルを発揮できる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 自身が大学生活で身につけた上記スキルについて総括し、今後の伸ばし方や、社会での活かし方を述べられる。

経営学科のディプロマポリシー

B4)専門的知識に裏付けられた課題発見的・論理的思考によって、社会、組織および個人について分析・考察し、それをイノベーションへと展開する能力

1回生基礎 ー知り、試行するー 課題発見的・論理的思考の方法を知り、試用している。
2回生応用 ー理解し、実践するー 専門的知識も用いながら上記方法を実践できる。また新しいアイデアを生み出そうとしている。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 専門的知識を用いつつ上記方法を実践し、革新的なアイデアを導きだすことができる。
4回生展望 ー総合し、展望するー 専門的知識を用いつつ上記方法を実践し、革新的なアイデアを実現可能なレベルまで具体化できる。
(C)関心・意欲・態度

経営学科のディプロマポリシー

C1)経済や社会について関心を持ち、日常的に新しい知識や技能を身につけようとする意欲と態度

1回生基礎 ー知り、試行するー 経済や社会、学生生活の過ごし方や生き方に関心を持ち、自律型キャリアを作り上げていこうとしている。
2回生応用 ー理解し、実践するー 卒業後のキャリアにも目を向け、自律型キャリアを作り上げていくために行動している。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 自律型キャリアを作り上げる行動を通じて、経済や社会への関心と卒業後のキャリアを結び付けている。
4回生展望 ー総合し、展望するー 学んできた知識と卒業後のキャリアを結び付け、自身の生涯学習をいかに実現していくかを論じられる。

経営学科のディプロマポリシー

C2)自らを取り巻く組織やコミュニティと常に協働して、課題解決に取り組む意欲と態度

1回生基礎 ー知り、試行するー 周囲とコミュニケーションをとり、目的を達成するために行動し、協働しようとしている。
2回生応用 ー理解し、実践するー 周囲とコミュニケーションをとり、目的を達成するために行動し、協働している。
3回生発展 ー実践し、発揮するー 自発的に、周囲とコミュニケーションをとり、目的を達成するために行動し、協働している。
4回生展望 ー総合し、展望するー 学生生活における協働と課題解決の取組ならびに、卒業後の協働や課題解決の方向性について論じられる。
(2)各回生の到達目標達成を支える科目
1回生

1回生は、高校生から大学生への円滑な移行を目指し、各目標項目に対してまずは“知る”ことや“試してみる”ことを目標に学びます。
4年間の学びの基礎をつくる学年ですから、必修科目や履修指定科目が多いのが特徴です。
A1)は、「知のマインドセット」や各種教養科目で学びます。A2,A3)は、「経営学入門」等の各種専門入門科目で学びます。B1)は「アカデミックスキル」「ライティング基礎」、B2)は、「ITリテラシー」「データサイエンス基礎」、B3)は「プロジェクトマネジメント 」、B4)は「クリティカルシンキング」、C1,C2)は「キャリア開発演習 」「キャリア開発演習 」を中心にして身につけることができます。

2回生

2回生は、1回生で学んだ知識に対する“理解”を深め、“実践”することを目標に学びます。
2回生からは必修科目が少なくなり、自分が目指す方向性や興味・関心、自身の成長課題に則して科目を選択していくことになります。1回生の時に学ぶ“自律的キャリア”の考え方に基づき、自分に最も適した履修計画を立ててください。
A1)は、各種教養科目に加えてクロスオーバー科目も履修できるようになり、一層学びの幅を広げることができます。A2)では、「ビジネス英語 」等の専門関連科目が履修できるようになります。A3)は、「会計・ガバナンス領域科目」「マーケティング・イノベーション領域科目」「戦略・組織領域科目」という3つの領域科目群から学ぶことになります。B1)では、書く力を伸ばしたい学生は「アカデミックライティング」、調査分析する力を伸ばしたい学生は「社会調査法」を履修することをお勧めします。B2)は、「データサイエンス 」「データサイエンス 」や「AIリテラシー」を通じてAI時代に通じるデジタルツールの活用力を高められます。B3)では必修科目「プロジェクトマネジメント 」に加え、「インターンシップ 」や「海外インターンシップ」を通じて実践力を高めます。B4,C2)では、他学部学生と連携して実践する「クロスオーバー型課題解決プロジェクト」、C1)では、「キャリア開発演習 」が能力開発の役に立つでしょう。またすべての目標を総合的に高める必修科目として「プロジェクト演習 」が後期から始まります。

3回生

3回生は、2回生以上に実践力を伸ばし、自分らしさを発揮していくことを目標に学びます。
2回生までの学びを振り返り、解決すべき自身の成長課題に合わせて履修計画を立てるようにしましょう。3回生で特に重要になるのが、必修科目「プロジェクト演習 」「プロジェクト演習 」です。ここでは1年間をかけて専門に則したプロジェクトに取り組みます。プロジェクトの成果は“プロジェクト・プレゼンテーション”として発表会を行う他、“プロジェクト・レポート”としてまとめることを予定しています。自分が身につけたい専門性に合わせて、各科目で養ってきた知識、技能、態度を発揮し、さらに伸ばしていきましょう。また「インターンシップ 」や「ワークエクスペリエンス」「キャリア開発演習 」も、自分の将来に直結する形で実践力を高めることに役立つでしょう。

4回生

4回生は、大学生活の集大成として、これまでの学びを総括し、卒業後の人生を展望することを目標に学びます。
必修科目「プロジェクト演習 」「プロジェクト演習 」では、4年間の学習成果をまとめ、これからのキャリアについて論じた“学習成果報告書”を作成します。またクラス、あるいは個人によっては「卒業研究」として、自ら研究テーマを掲げて“卒業論文”を執筆します。必要な単位を修得し、かつ学習成果報告書を通じて自身がディプロマポリシー(学位授与方針)にかなっている人物であると証明されれば、晴れて卒業となります。

3. 取得できる免許・資格

(1)取得可能資格一覧
資格名称 対象学部・学科
教育職員免許状 社会(中1種) 経営学部 経営学科
公民(高1種)
司書課程 経営学部 経営学科
学校図書館司書教諭
博物館学芸員資格課程
社会教育主事課程
日本語教員養成
診療情報管理士認定試験受験資格 ※ただし、一部の科目は随意科目(要卒単位外)として履修することになります。
(2)取得可能な免許・資格
ポータルサイト配信の確認を習慣に

学生のみなさんに対する連絡は、ポータルサイトへの配信によって行います。
配信されたものについては各自確認されたものとして取り扱いますので、毎日の習慣として必ず内容を確認するようにしてください。

【ポータルサイトの利用方法】
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